表具一式 岩崎精正堂(富山県南砺市)はこのほど、富山が誇るガラス細工を主役にしたこれまでにない全く新しい掛け軸を制作、販売を開始いたします。
主役は富山が誇るガラス作品
主役となるガラス細工は、 これまで数々の賞を受賞してきた富山市在住のガラス造形作家・小島有香子さんの作品。 自然の光をテーマに作られた作品は、板ガラスを何層にも重ね合わせて削る積層ガラスの技法を用いて作られています。光が差し込むことで、ガラスの内側に閉じ込められた光のグラデーションが美しい輝きを放ちます。
新感覚の洋風掛け軸
この繊細な作品を全く新しい形の掛け軸に仕上げたのは、創業 40 年の岩崎精正堂の 2 代目、表具師・岩崎正克(48)。
これまで約 30 年に渡り、屏風や掛け軸の仕立てや修復を数多く手がけて来ました。 表具という仕事を広く一般の方々にも知ってもらいたいと、平成 23 年から富山や金沢の百貨店で 「表具という仕事展」として、自らの手仕事を披露する展示会も開催。造形作家・小島さんの〝木々のざわめきや木漏れ日まで感じさせるほどのガラス作品、に出会い、これを現代の生活空間に身近に置くことができないかと考え抜いた結果、掛け軸にするという表現方法を生み出しました。半年以上の試行錯誤を経て出来上がった作品です。 掛け軸に使う布にもこだわりました。
作品を透過する光を美しく反射させるため、特別注文した漆喰の壁の色の正絹を使用しています。
生まれた背景
日本人の生活の洋風化により、「床の間」だけでなく、畳がある部屋すらない家が増えています。 かつては生活を彩ってきたはずの屏風や掛け軸など、日本古来の文化も失われつつあります。 そんな中、「掛け軸を愛でる」という精神を汲みながら、新しい形での表現はないだろうか? 日本の伝統文化に携わってきた表具師としての思いが、新しい発想を生み出しました。
ネーミング 「Forest」とは森。自然の中に身を置いた時の「癒し」を室内でも感じ取れるように表現しました。
商品仕様
商品名:Forest(フォレスト)
価格 :税込価格¥270,000 (本体価格¥250,000)
2018年7月より販売予定
作品サイズ:ガラス作品部分 22cm×8cm 掛軸全体 126cm×20cm カラーバリエーション:4色(グリーン、ブルー、グリーンブラック、ブルーブラック) ※受注生産により納期 2 ヶ月
2001 年 多摩美術大学立体デザイン専攻クラフトデザイン専修ガラスコース卒業
2006 年 富山ガラス造形研究所研究家終了
2007 年 第 54 回 日本伝統工芸展 高松宮記念賞受賞
2011 年 第4回現代ガラス大賞展・富山 2011 大賞受賞 <主な作品設置>東京ミッドタウン(東京)/芝浦アイランドエアタワー(東京)/ザ・キャピトル ホテル東急(東京)など
小島有香子(ガラス造形作家・富山市在住)